
1734年(享保19年)創業の黒豆の老舗小田垣商店が国の登録有形文化財である本店をリノベーションされ、カフェ豆堂と特産品のショップをオープンされました。


「大玉丹波黒大豆」「丹波大納言小豆」「丹波の黒さや」に代表される優れた素材をはじめ、こだわりの素材を原料とした菓子や黒豆染めの雑貨等、また丹波篠山地方で受け継がれる工芸品を展開するショップです。
古い棗形手水鉢(ちょうずばち)に盛られた黒豆が、目も心も楽しませてくれます。

取り扱う「丹波黒」は国内でも良作適地が限られます。丹波篠山発祥の黒豆は、一般の黒大豆に比べ粒が大きいのが特徴です。生産者が手間暇かけて大切に育てた黒豆を熟達した職人が、昔ながらの「手より選別」で一粒一粒、丹精を込めて選別を行い、最高品質の「丹波黒」へと仕上げるのです。

全国百貨店、有名和菓子店や料亭にも卸しており、一流の料理人を含めた多くの人に愛されています。

最近マツコの知らない世界でもきな粉特集で絶賛された「黒豆きな粉」です。

黒豆の袋(30kg入)をリメイクしたユニークな「エコバッグ」は店内買い物の袋。ファッショナブルなんで、商品化してほしい。

丹波黒大豆や丹波大納言小豆をはじめとする豆類の販売やオリジナル商品を販売するショップと、

黒豆茶や丹波栗のモンブラン、篠山牛のローストビーフオープンサンドなどを提供するカフェがあります。

余談ですが厠まで和テイストです。

黒豆の老舗が新たに設えるカフェは、「豆堂(まめどう)」と名付けた杉本博司揮毫の行灯と、黒豆茶の焙煎の香りがお客様を迎えます。

杉本博司氏の感性で作庭された枯山水。 国の登録有形文化財となっている建物を背景として至福の時が過ごせます。このカウンター席は、この庭を眺めるために作られたのだそうです。

空間へ目を向けると、カフェの先、無垢の杉材のカウンター越しには杉本が手がけた石庭「豆道」を眺めることができます。

珈琲は枝豆3種が付け出しでついて800円。 一方黒豆茶は、豆のもつ芳ばしさと甘さを浅い焙煎で引き出し、これを深煎り焙煎した黒豆茶へ注ぎブレンドする小田垣商店ならではの一品なのでここは黒豆茶がおすすめかも。

味の良さで知られる丹波栗を、特別な製法でペーストにして作ったクリームをたっぷり使った日本一(かな)ODAGAKIモンブラン(1200円)。味わいも価格も一流です。

栗と黒豆が輝いているように見えます。黒豆茶は珈琲用の焙煎機を使って、黒豆の香りと風味を引き出しています。栗の王子と黒豆の妃の生クリームの絨毯の上で結婚披露宴をしているようです。

デカンショくんは不動のビール(600円)

床の間の掛け軸の表具の色は黒豆のサヤをイメージし、書と共に、現代美術作家でもある新素材研究所の杉本博司氏が手がけています。

石畳の床は、京都の商家で使われていたももの。商品陳列台は、石材の手水鉢。古き良き資材を使って重厚感ある雰囲気の中でカラフルな洗練された商品が光ります。
営業時間|10:00‒17:00 [L.O.16:30] 豆堂は15:30までなので要注意。
定休日 |年始 *臨時休業は小田垣商店サイトにてお知らせ
席席 |34 席[個室:2 室]
店舗情報|兵庫県丹波篠山市立町19番地 Tel. 079-552-0011